キネシオテーピング術
キネシオテーピング法とは
キネシオテーピング法は、伸縮性のあるテープを痛みや障害の出ているところに貼ることによって、人間本来の自然治癒力を促進し痛みや障害を改善します。
「キネシオテープ」は筋肉と同じ収縮率(30~40%)に設計されていますので「人工筋肉テープ」とも呼ばれます。
このキネシオテーピング法は1980年カイロプラクターの加瀬建造氏によって考案されて以来一般の方はもとより、野球・サッカー・陸上など数多くのスポーツ選手にも愛用されています。
キネシオテープの効果
1. 痛み、凝りの緩和・改善・・・キネシオテープを貼ると皮膚と筋肉の間に隙間ができ、リンパ液・血液の流れが良くなり新陳代謝が上がります。このため、痛みや凝りで硬くなって動かなくなった筋肉がスムーズに働くようになり症状が緩和・改善されます。
2. 疲労回復・・・リンパ液・血液の流れが良くなると酸素も栄養素も体の隅々に行き渡るようになり疲労の回復も早まります。特に痛みや腫れがない方でも、ちょっとだるい時、疲れが取れない時、あるいは冷え性でお悩みの方にも効果的です。
3. 予防・・・スポーツや仕事の種類などによっては特定の筋肉を酷使する場合があります。そういった筋肉は事前にキネシオテープを貼っておくと障害予防に役立ちます。
4. リハビリ/機能回復効果・・・障害が起こった場合、キネシオテープを貼ってリハビリを行うとその効果が高まり機能回復も早くなります。
5. 姿勢の改善・・・硬くなってしまった筋肉や働きにくい筋肉を正常な状態へ戻すことによって、バランスがとれ姿勢が改善されます。
キネシオテープの貼り方・使用上の注意
1. 貼る場所の皮膚をきれいにします。
2. 痛みがある場所(テープを貼る部位)の筋肉・皮膚を最大限に伸ばした状態で、基本的にはテープを引っ張らないで貼ります。
3. テープを貼ったまま入浴できますが、入浴後はタオルでよく水分を拭き取って下さい。(濡れた状態では体を冷やすことになります)
4. 日常生活では2、3日貼ったままでもかまいませんが、運動後など汗をかいた後は入浴するか剥がした方が皮膚にはやさしくなります。
5. 万一、かゆみや痛みが出た場合には使用を中止して下さい。
6. テープを剥がす際には、皮膚を押さえながら皮膚にそってやさしく剥がして下さい。